結婚したいアラサー女子が婚約破棄するまで⑧

結婚したいアラサー女子が婚約破棄するまで

疲弊しながらも、仕事に戻り、

良からぬことをしていないか心配なのでまた足早に家へ帰る。

今度は、躁鬱の「躁」状態?の彼がいた。

「婚約指輪って俺の一生をかけた想いなんだよ?おもちゃだとでも思ってんだろ?緊張して選びに行って、似合うかなって選んで、プロポーズしてこんな仕打ち…バカにするのもいい加減にしろ!」とののしられた。

「ていうか指輪どこやったんだ?返せ!捨てたのか?早く出せ!そんなもん壊してやるから!」

自分の身体に危害はないが、何をやられるかわからないこの状況と

暴言を吐き続けられる状況が本当に怖くて、

私は泣き続けることしかできなかったが、指輪を出せ出せとうるさいので

収納棚から婚約指輪を泣きながら持って来た。

「こんなもの壊してやる!」とハンマーを持って来た。

「やめてーーーー」と泣き叫ぶ私。

彼の手が止まった。(今思えば壊した方が良かったのかな…)

泣き叫ぶ私を見て「・・・ちょっと冷静になるわ」と、

アウターを着て外へ出て行った。

その日私は、泣き疲れて地べたで寝てしまった。

朝方彼が帰ってきたが、寝たふりを続け、2階へ行ったタイミングで

私も仕事へ出かけた。

地獄・・・

その日、本当に帰りたくない・・と思いながらも家に帰ると

置き手紙が置いてあった。

「昨日はごめん。泣いているaiを見て冷静になった。

これ以上ここにいると、正常な精神状態でいられないから

いったん実家に帰ります。aiも冷静になって、お互い今後のことを考えよう。」

そんな内容だった。

はぁ・・・一緒に居なくて良いから少し安心した自分がいた。

➖⑨へ続く

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