疲弊しながらも、仕事に戻り、
良からぬことをしていないか心配なのでまた足早に家へ帰る。
今度は、躁鬱の「躁」状態?の彼がいた。
「婚約指輪って俺の一生をかけた想いなんだよ?おもちゃだとでも思ってんだろ?緊張して選びに行って、似合うかなって選んで、プロポーズしてこんな仕打ち…バカにするのもいい加減にしろ!」とののしられた。
「ていうか指輪どこやったんだ?返せ!捨てたのか?早く出せ!そんなもん壊してやるから!」
自分の身体に危害はないが、何をやられるかわからないこの状況と
暴言を吐き続けられる状況が本当に怖くて、
私は泣き続けることしかできなかったが、指輪を出せ出せとうるさいので
収納棚から婚約指輪を泣きながら持って来た。
「こんなもの壊してやる!」とハンマーを持って来た。
「やめてーーーー」と泣き叫ぶ私。
彼の手が止まった。(今思えば壊した方が良かったのかな…)
泣き叫ぶ私を見て「・・・ちょっと冷静になるわ」と、
アウターを着て外へ出て行った。
その日私は、泣き疲れて地べたで寝てしまった。
朝方彼が帰ってきたが、寝たふりを続け、2階へ行ったタイミングで
私も仕事へ出かけた。
地獄・・・
その日、本当に帰りたくない・・と思いながらも家に帰ると
置き手紙が置いてあった。
「昨日はごめん。泣いているaiを見て冷静になった。
これ以上ここにいると、正常な精神状態でいられないから
いったん実家に帰ります。aiも冷静になって、お互い今後のことを考えよう。」
そんな内容だった。
はぁ・・・一緒に居なくて良いから少し安心した自分がいた。
➖⑨へ続く
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