結婚したいアラサー女子が婚約破棄するまで⑥

結婚したいアラサー女子が婚約破棄するまで

家に帰りたくない

別れることに心を決めてからも、

何て告げようか、なかなか言い出せずに

彼がいる同棲マンションに帰りたくなくて、

仕事で遅くなった体で、あえて残業して職場に居座ったりしていた。

実家に帰ると両親が心配するので、心配をかけたくなくて相談もできなかった。

スマホで「婚約破棄 指輪」「婚約破棄 束縛」「婚約破棄 何て告げる」

・・・しょうもないことを調べまくって、

Yahoo!知恵袋で同じような境遇の人がいて、自分だけじゃ無いんだ…と

妙に共感し、安心したり、体験談を読み漁ったりしていた。

ありがとう友よ・・・

そんな時、小学校から仲良しで遠くに住む、結婚したばかりの親友に電話で話す機会があった。

「○○は、なんで結婚を決めたの?」と聞いた。

「どんな時でも、絶対的に私の味方でいてくれると思ったから。」

その答えにハッとした。

もう、私はこの人のことを敵にしかみえていない…。

一見、愛情を注いでくれる味方でいる振りをしている

自分のことしか考えていない最大の「敵」。

いつか別の友人に、「あの人と一緒になったら、あなたが何かに巻き込まれる未来しか見えない」なんて言われたことも頭によぎった。

「そんな状況下で、外堀が固まっているから、ただ結婚がしたいからっていう理由だけで結婚したら、一生紆余曲折だよ。婚約しているだけで、結婚しているわけじゃないんだから、今頑張らないと。」

その言葉で目が覚めた気がした。

後押ししてくれた友達に心から感謝したい。

「自分がどんな人生になりたいのかを思い描いて、それを叶えられる人と一緒になりな」そう言ってくれた。

本当にその通り。

そして、遂に別れを告げる

私はどこまでも臆病だ。

あなたと結婚をしたくない、と言ったら傷つくのではないか。

あなたが悪いんじゃなくて、私に原因がある…そんな卑怯な理由を考え続けた。

「結婚をしたくないです。あなたと、というか、同棲をしてみて、どんどん疲れて誰とも「結婚」というものしたくない気持ちになった。こんな生活が続くのか、と思うと、別れた方が良いと思う。今まで嫌な思いをさせてごめんね。ありがとう。」

私は不誠実だ。

もうあなたのことを好きでは無い、そうハッキリ伝えるべきだったのに。

「そんな綺麗事で終わらせて、片付くわけないだろ。お互いの嫌なところとか思っていることとか全部吐き出して、ぶつかって、話し合えよ、卑怯だ」

そんな怒りの連絡が来た。

➖⑦へ続く

 

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