束縛なんていうレッテルを貼るな!
その後、大きな喧嘩はないものの、
仕事が休みの土日は、ほぼ彼とのデートか彼とのおうち時間。
平日は遅くまで仕事をし、
休日も自分の時間、友達との時間はほとんどなく、
なぜか彼と会うことが義務化されていました。
女友達との旅行予定なども、彼の顔色を見ながらお伺いを立てる始末…。
案の定、機嫌が悪くなって、その態度に私も機嫌を損ねて険悪なムードに。
「なんで女友達との予定でさえも、そんな機嫌悪くなるの?
そんな不自由で、束縛されたら、疲れる」
「そりゃあ、その日好きな人と一緒に過ごせないと思ったら
テンション下がるに決まっているだろ!それを表に出すなと言われても。
愛情を【束縛】とかいうレッテル貼るな!」と逆ギレされた。
もう何回も言い合い喧嘩するたびに、罵られるのも疲れた・・・
彼は家族を大切にしているので、
私も「家族と〜」という嘘の理由を伝えたり(これなら何も文句は言われないから)
毎回断るのも気まずいだろうと、友人も気を遣って誘われなくなり、
友人関係も狭くなっていった。
彼が会社を辞め、独立
反会社派だった彼は、一匹狼で、上司にも社長にも物申していくタイプ。
私の営業の後輩にも、社内メールで暴言を吐いたりしていた。
ある時、その行動の数々が社会的に問題行動だと経営会議にかけられ、
彼は半ば強制的にクビというかたちで、退社することになった。
小規模な地元の中小企業だったので、
私が彼と付き合っていることは社内でも周知の事実だった。
「あの人、本当に大丈夫?」ー同僚や先輩から何度この言葉を言われたかわからない。
自分の彼氏をこう言われるのはまず悲しいし、
でも確かにそう思われるような人柄や行動なのは周知の事実で、
もう私のことは放っておいて!全員敵だ!何も探ってこないで!
そんな気持ちだった。
私のほうが彼よりは先輩だが、彼の考えや行動の正しいと感じる部分には寄り添ったり、そこは「?」と思うことは、やんわり伝えたりしていたが、何にせよ、もう同じ会社で彼が悪者扱いされている現状も辛いし、
そんな「社会不適合な男と付き合っている女」として
どんどん肩身が狭くなって行くように感じていた。
もう、いっそのこと彼には同じ会社を早くやめて欲しかったので「独立する」ということには賛成して、はやく辞めることを促していたほど。
こんなの本末転倒なのに。。
間も無く彼は、有言実行で個人事業主となり、会社に属していたときよりも
のびのびと、悠々自適に生活していた。(収入面は全然無かったと思う…)
私も、彼がいなくなってからは会社でも肩の荷が下りて過ごしやすくなった。
こんなことを思っている時点で絶対に別れた方が良い相手だが、
アラサー結婚願望強い独身女には、「別れ」の選択になるまでには至らず、
着々と「結婚」へ向けてということを意識して
時が流れていったように思う。
同棲して地獄へ落ちて行く前に、別れれば良かったのに・・・
➖④へ続く
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