結婚したいアラサー女子が婚約破棄するまで②

結婚したいアラサー女子が婚約破棄するまで

情に流れて、家族に流される…

彼からきた連絡は、

「昨日のことはなんとなく酷いことを言ったことは覚えている。

酔っ払っていたとはいえ、取り返しのつかないことを言ってしまって

ごめんなさい。俺は別れたくないけど、仕方ないよね。

最後に一つだけ、姪っ子の誕生日で、○○ちゃん(姪っ子)が

愛(私)がくるのを楽しみにしているから、それだけ参加してほしい…」

というものだった。

家族ぐるみの付き合いで、彼の姉の子ども(姪っ子)の誕生会に向けて

二人で事前にプレゼントも用意していた。

「わかった。誕生会は行く。」

彼姪っ子の笑顔に触れ、揺れ動く心

誕生会当日、あんな大きな出来事があって初めて顔を合わす。

(今となっては、なぜこの流れて行ってしまったのだろうと大後悔・・・)

お互いぎこちないながらも、彼の姉の家へと向かった。

日頃から可愛がっていた彼の姪っ子も、私には相当懐いてくれていて

「愛ちゃん!来てくれてありがとう!」と駆け寄ってきてくれた。

子どもに弱い私はその笑顔が見れただけで、来てよかったと思ってしまった。

「彼」の姪っ子だってことを思い直し、別れると決心したならば、

絶対に行くべきではなかったのだがー

誕生会も終盤に差し掛かり、子どもたちと私と彼で遊ぶ場面があった。

ふざけあって遊んでいるうちに、彼とも普段通り掛け合いをして

仲直りをしたかのようにいつの間にか、前までのように普通に接してしまっていた。

(-やっぱりあの時はお酒が入っていたから、いつもの彼じゃなかったんだ…

普段はこんなに子どもの面倒みも良く、面白くて子煩悩な父になりそうだよね…)

そんなことを思いながら、事実を正当化し、自分を納得させたりしていたように思う。

そして、元サヤへ…

そして帰り、家に送ってもらって

「今日は来てくれて本当にありがとう。俺はやはり愛ちゃんが好き。

もう絶対に悲しい思いをさせないから、できればまたやり直してほしい!」

真っ直ぐにそう言われた。

私も、もうアラサーだし、ここまで付き合って来た彼と別れても

また新たな出会いもない。他に良い人が見つかる保証もない。

思ったことを伝え続ければ、彼は少しずつでも、改心してくれるだろう!

そう思って、よりを戻してしまった。

それがさらなる悪夢の始まりだった・・・

➖③へ続く

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